《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
彼は彼で自分の仕事をしてたけど
……目だけは心配そうに、こっち
を見てる。



――ゴメンね、マッキー。心配
かけて。


でも今は、なんて言っていいのか
わかんないよ。


もぉ、頭ン中はグチャグチャ。



……涙を堪えるだけで、精いっ
ぱいなんだ――。



マッキーから視線をそらして。


あたしはそのまま誰とも口を
きかず、仕事を終えた。


長い一日を終えたスタッフが、
それぞれバックヤードに引き上げ
てく。


保管してあったロッカーの鍵を
取って、通路から更衣室へ。


その流れに続いて移動する途中
で、厨房で真剣に作業してる
爽介の姿が目に留まった。


――そっか。

今日も、いるよね……。



もう9時だけど、試作を始め
たら、こんなのまだ早い方。


早朝から働いてるってゆーのに、
真夜中までだってがんばっちゃう
ヤツなんだから――。
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