《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「………ナニやってんだ、ホント」
まるで他人事みたいなセリフが、
無意識のうちに口をつく。
こんなはずじゃなかったのに。
もっと冷静に、亜莉紗の本意を
聞き出そうと思っていた。
矢崎サンから電話があったとき
は、『まさか』と思った。
矢崎サンと松岡さんが亜莉紗を
引き抜こうとしているなんて、
そんな突拍子もない話、冗談
だろ? ――そう思ったけれど。
でも冷静に考えてみれば、ありえ
ない話じゃない。
亜莉紗のデザインの才能は、爽介
自身が身をもって痛感している。
それに亜莉紗は、アルテミス・
グループ社長の娘。
もし亜莉紗が合意のうえでエメ
ラルド・ヴィラに移れば、向こう
はアルテミスとの提携を得たよう
なものだ。
エメラルド・ヴィラにとっては、
これほど魅力的な話はない……。
まるで他人事みたいなセリフが、
無意識のうちに口をつく。
こんなはずじゃなかったのに。
もっと冷静に、亜莉紗の本意を
聞き出そうと思っていた。
矢崎サンから電話があったとき
は、『まさか』と思った。
矢崎サンと松岡さんが亜莉紗を
引き抜こうとしているなんて、
そんな突拍子もない話、冗談
だろ? ――そう思ったけれど。
でも冷静に考えてみれば、ありえ
ない話じゃない。
亜莉紗のデザインの才能は、爽介
自身が身をもって痛感している。
それに亜莉紗は、アルテミス・
グループ社長の娘。
もし亜莉紗が合意のうえでエメ
ラルド・ヴィラに移れば、向こう
はアルテミスとの提携を得たよう
なものだ。
エメラルド・ヴィラにとっては、
これほど魅力的な話はない……。