《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
でもそれが、ずっとギクシャク
してた、あたし達の今の状態の
ことを指してるんだってことは、
言うまでもない。



新しいスイーツを作ることが、
答え?



爽介――いったい何をするつもり
なの………?




息をつめて見つめるあたしの視線
を、まっすぐに受け止めて。


爽介はひとことひとことゆっくり
と、言葉を紡ぎ出した。



「今まで避けるみたいなこと
しちまって、悪かった。

最初は自分の気持ちの整理もつか
なかったし。

その後は、ゴチャゴチャ口で言う
よりも、オレなりの形で答えを
出せればと思って」



……爽介なりの、形――?


「それが――今から作ろうと
してるスイーツだってこと?」


「あぁ。 そうだ」


キッパリと答える爽介。


そして爽介は、強い光をその瞳に
宿して、言葉を続けた。
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