《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「あたし、行くつもりなんかない
って、最初から言ってるわよ……」


ホントカワイクないな、あたし
って。


泣きそうなくらい嬉しかったくせ
に、口をつくのはこんなセリフ。


「覚えてるよ。

けど、一応聞いとく。

疑うわけじゃなくて、オレの
モチベのためにだから、怒らない
で答えろよ。


……その気持ちは、変わって
ねーよな?」


「当たり前よ!」


一も二もなく即答した。


これっぽっちも迷うわけがない。


爽介の傍以外、あたしのいる場所
なんてないんだから。


「矢崎さんがどれだけしつこく
言ってきたってカンケーないわ。

あたしはずっとパティスリー・
ルナに……爽介と一緒にいたい」


正面から見つめた爽介の瞳に、
あたしが映ってる。


爽介はそのまま、頬にうっすらと
柔らかい笑みを浮かべた。
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