《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「それならいい。

けど、このままじゃ終わんねー
だろ。

向こうだってまだ諦めてないし」


「シカトしてればいいわよ。

このコンクールが終わったら、
もう話すつもりだってないし」


「イヤ――オレが終わらせてやる。

言ったろ、形で証明するって。

モチロン、矢崎サンにだって思い
知らせてやるよ」


『亜莉紗のいるべき場所は、
あんたのトコなんかじゃないって
ことを』。


そう言った爽介の表情は、静かな
決意に燃えてた。



――昨日まで、爽介があたしと
矢崎さんのことをどんなふうに
考えて(もしかしたら疑って)た
のか。


それにどういう経緯で、今話して
くれたような結果にたどり着いた
のかも、あたしにはわからない。



でも……あたしはもう、そんな
こと考えるのはやめよう。
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