《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
その言葉を聞いた爽介は、至近
距離で、ポカンと口を開けてた。


「は……。

って、そんなくだらねー気ぃ
使って、あんなかたくなに隠そう
としてたのか!?」


「くだらなくなんかないわよ!

このコンクールがどんだけ大事
か――、」


「そりゃコンクールは大事だよ。

けど、それとこれとは別問題
だろーが」


「別かもしんないけど、試作の
邪魔しちゃうことにかわりはない
でしょ。

そんなのイヤだったから……」


「はぁ……。

オレは、内緒にされる方がイヤ
だったけどな」


怒ってるような呆れてるような、
フクザツな声。


あたしは気まずくなって、爽介の
下で少し顔をそむけてしまう。


「……コラ。目そらすな」


「だって………」


「だってじゃねーよ。

亜莉紗、ちゃんとオレ見ろ」


指先ひとつであたしは真上を向か
され、もう一度爽介と視線を
絡ませた。
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