《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
まぁあたしから見れば、フェロ
モン出しまくりでもうちょい
ケバいイメージなんだけど。


大人同士の矢崎さんには、きっと
そう映ってるんだろう。



昼間これをひらめいたときは、
『まさか』っていう思いもあった
けど。


やっぱり時間が経っても、そう
だとしか考えられなかった。


むしろそう考えれば、普段と作風
が違うのも、愛情のこもった矢崎
さんの目線も、納得がいく。


「都合のいいペットのふりして。

ホントは松岡さんのこと、真剣に
好きなのね……」


あたしがふたりの関係を知った
ときの、矢崎さんの態度。


『オトナの関係だ』なんてふざ
けた口調で言ってたあれは、全部
演技――ポーズだったんだ。本気
じゃないって思わせるための。
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