《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
そう言って、文字通り両手を肩の
高さに上げて、ヒラヒラ振った。


「亜莉紗ちゃんに気のあるフリ
してたのも意味なしか。

一気に計画が水の泡、だな」


「気のあるフリはたいしてできて
なかったと思うけど。

あんな薄っぺらい言葉、小学生
だって信じないわよ」


遠慮ないあたしの言葉に、矢崎
さんはハハッと苦笑して、


「ハッキリ言うね。

仕方ないだろ、本意じゃないん
だから」


それはまぁごもっとも。

本心じゃないのにすごく心こもっ
てても、それはそれで問題。


でも、


「じゃぁなんでそんなふりした
のよ?

そもそもあたしを引き抜きたい
のって――」


「……そうだよ。

エミさんの希望さ」



―――やっぱり。


もう、薄々そうなんじゃない
かって気づいてた。
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