《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
こんなあたしの、情けない気の
迷いは……。


「……別に、何もないわよ。

気のせいじゃないの?」


『気のせいじゃねーだろ。

明らかにおかしいじゃん』


「そんなことないってば!

シツコイわねっ」


『……………』



………あ……。



爽介が黙り込んでようやく、
あたしはハッと我に返る。



――怒らせちゃったかな?


あんまり自信満々で追及してくる
から、焦ってつい声を荒らげ
ちゃったけど……考えてみれば、
気にかけてくれてるのにずいぶん
な物言い。


あたしはすぐに後悔して、謝ろう
と思って口を開きかけた。


でも、それより一瞬早く――、


『お前さ。

もしかして矢崎サンのこととか
調べて、ヘコんでんじゃねーだろな?』



「―――――!!」



あたしはもぉ、息を飲むしか
ない。



な、なんでバレちゃったのっ!?


あたしが何してたかなんて、
わかりっこないのに。



『――――図星、か』


沈黙が如実に答えを伝えちゃってる。
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