《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
爽介はため息混じりの声で、呟く
ようにそうもらした。



ダメだな……ジョーダン抜きで、
ホントに爽介にはあたしの心が
お見通しみたい。


ここまでハッキリ言い当てられ
たら、もう取り繕いようもない。



――あたしは観念して、ゆっくり
と言葉を紡ぐ。


「……どーして、わかったの?」


『お前のしそうなことくらい、
なんとなくわかるからな。

考えることだって想像つく。

ったく……。

お前、やたら気ぃ強いのに、
そーゆーとこだけてんで小心者
なのな』


呆れたような声。


小心者だなんて、相変わらず
遠慮のない言い方してくれる。


でも、バカにしたような感じは
ない。


それに……しょーじき自分でも
そう思ったから、返す言葉が
なかった。


「どーせ、小心者よ。

悪かったわね」


ふてくされた声でそう言うのが
せいぜい。


『開き直ってどーすんだ』
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