《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「もちろん、行くわよ!」


そのこと自体に迷いなんて、
これっぽっちもない。


どれだけ不安だったって、ひとり
日本に残ってなんていられない。


あたしも、現地で爽介と一緒に
戦うって決めてるんだから。



――あたしが迷わず即答して、
爽介はちょっと安心したのかも
しんない。


電話口の向こうで小さく息を
つくと、


『了解。

んじゃ、お前はマジでサポート
チームのメンバーで決まりな。

他のメンツも、新条さんとかと
相談して決めるぜ。

来週には説明会あるらしーから』


「ウン、わかった」


あたしは携帯を握る手にギュッと
力を込めて、しっかりと頷いた。


来週には説明会。


きっとそこで、もっと詳しい
スケジュールや、他でもない
本選の審査内容なんかが発表に
なるはず。


短かった中休みは終わって――
一気に、動き出した。


弱気になんかなってる場合じゃ
ない。


ホントのホントに、あたしも
しっかりしないと。
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