《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「ゴメンね、爽介。

あたし、がんばるから。

矢崎さんのお店にも、今度また
行こ?」


『あぁ、そーだな。

あの人の傾向はちゃんと掴ん
どいた方がいい。

ライバルはあの人だけじゃねー
けど、同じ国の代表ってのは
審査員にも比べられがちだから
な』


そっか。


ただ気になってたわけじゃない。


爽介が矢崎さんを『偵察』しよう
としてたのには、それだけの
理由があったんだ。


――それならなおさら、避けて
通れない。


きっと強力なライバルの気がする
けど、正面からぶつからなきゃ。




さっきまで見てた、矢崎さんの
色とりどりのスイーツが脳裏に
よみがえる。


でも、今度はそれを追い払ったり
しようとしない。



――負けないからね……!



不安を吹き飛ばすように。



あたしは心の中で、そう呟いた。



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