《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
それを3人入れて、爽介と雫の
穴を埋めようってワケか。


まあ、メニューのレシピはマニュ
アル化されてるらしいし、何回も
来てくれてる人達なら、たしかに
大丈夫そう。


「表の方も忙しい時期ではある
が、例年通りクリスマスケーキは
数量限定予約のみだから、それ
ほど影響はないだろう。

蓮がいない間は、サブチーフの
南さんがみんなの管理を頼む」


新条さんが続けた言葉に、南さん
が『はい!』と力強く返事する。


南さんはマッキーと同じく、
ルナがオープンしたときからいる
ベテラン。

しっかりしてる人だし、マッキー
の代わりもがんばって勤めて
くれるに違いない。


「何はともあれ、一番忙しくなる
中旬までには帰国する予定だから
、店の方も全員で協力して乗り
切って欲しい。

貢、南さん、よろしく頼むぞ!」


新条さんの激励に、2人が声を
揃えて返事する。


それまで黙って聞いてた爽介も、


「イロイロ迷惑かけちまうけど、
よろしく頼むな」


2人を交互に見ながら、心の
こもった声で、そう伝えた。
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