《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
「問題ない。

お前は最善の結果を出すこと
だけに集中してろ」


いつも通りのそっけない口調で
貢が返す。


何も知らなかったら、ずいぶん
冷たい返事に聞こえちゃうん
だけど、貢はコレが普通。


だからきっと、彼なりに爽介を
激励してるつもり(と思う)。


もちろんそれは本人にも伝わった
みたいで、爽介はちょっとだけ
照れたような笑みを浮かべて、

「わかってるさ」

って短く答えた。


「で、サポートチームのメンバー
については、役割分担なんかは
おいおい決めてくつもりだが。

とりあえず3日後の17時から、
代々木の事務局本部で説明会が
あるんで、全員参加ってことで
よろしく。

都合悪い者、いなかったよな?」


名乗りをあげる人はひとりも
いない。


「よし。

じゃあ今後のことは、説明会の
後でまた話し合おう。

とりあえず『チーム桐生』の
代表として、爽介!

みんなにひとこと挨拶しとけ」


「―――えっ!?」
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