《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
イキナリ振られて、爽介はまず
驚いた声をあげたけど。


でもすぐに表情を引き締めて――
あたし達サポートチームのメン
バーをひとりひとり見渡すと、


「この店がオープンして以来、
こーゆー形でみんなの世話になる
のは初めてなワケだけど。

オレ自身のためにも店のためにも
、いい結果を出したいって思って
るんで……みんな、ヨロシク」


かしこまったのは大がつくくらい
苦手な爽介だから、その挨拶は
とても短くて、照れ臭そうだった
けど。


でも、本選へのやる気とみんな
への信頼みたいのは、ぶっきら
ぼうな口調の中にすごくにじんでた。


だからあたし達も、口々に
『こちらこそヨロシク』って
答えを返す。



あたし以外のメンバーにとっては
、オープンのときから一緒にこの
店を支えてきた仲間。


そして、あたしにとっては。


――一緒に優勝を目指すパート
ナーで……誰よりも大切な恋人。


お店の功績がウンヌンなんて、
あったってなくったって、みんな
心から爽介を応援してるよ。
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