《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
矢崎さんに用かな? って思い
ながら、なんとなくそれを目で
追ってたら……、
「ねぇ、あなた」
―――――??
……えっ、なんかあたし見てる!?
思いっきり目があってるけど、声
かけられる覚えなんてないんだ
けど?
たぶん驚きが出ちゃってるあたし
の顔を見たまんま、松岡さんは
言葉を続けた。
「あなたの名前――神月さんって
おっしゃったかしら?」
……あたしに話しかけてたのは、
気のせいじゃなかったみたい。
そして沸き上がる、イヤーな
予感。
「……ハイ、そーですけど……」
「パティスリー・ルナの母体、アル
テミス・グループの社長のお名前
と同じよね?
ひょっとして……、」
――はぁっ、やっぱり。
この人、一応専務なんだもんね。
それくらいの立場になれば、
知ってたっておかしくない。
……嘘ついたって、いつかバレる
かもしんない。
あたしは諦めて、
「ハイ、その娘です」
しょーじきに、そう答えた。
ながら、なんとなくそれを目で
追ってたら……、
「ねぇ、あなた」
―――――??
……えっ、なんかあたし見てる!?
思いっきり目があってるけど、声
かけられる覚えなんてないんだ
けど?
たぶん驚きが出ちゃってるあたし
の顔を見たまんま、松岡さんは
言葉を続けた。
「あなたの名前――神月さんって
おっしゃったかしら?」
……あたしに話しかけてたのは、
気のせいじゃなかったみたい。
そして沸き上がる、イヤーな
予感。
「……ハイ、そーですけど……」
「パティスリー・ルナの母体、アル
テミス・グループの社長のお名前
と同じよね?
ひょっとして……、」
――はぁっ、やっぱり。
この人、一応専務なんだもんね。
それくらいの立場になれば、
知ってたっておかしくない。
……嘘ついたって、いつかバレる
かもしんない。
あたしは諦めて、
「ハイ、その娘です」
しょーじきに、そう答えた。