《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
Drop☆2

甘いヒトカケラ

     ☆☆☆☆☆



「んー……。

やっぱ相当バリエーションある
わねー」


分厚い本のページをめくりながら
、ついムズカシイ声をあげちゃう
あたし。





本選の説明会が行われた次の日。


あたしは仕事終わりで、そのまま
爽介の部屋に来てた。



品目も発表されて、これから
どんなふうに考案や試作を進めて
くか、明日みんなでミーティング
することになってる。


でも……サポーターのなかで、
あたしはひとり、スイーツに
関する知識がまだあんまりない。


鈴原さんや雫は言うに及ばず、
マッキーだって作れはしないけど
、知識だけなら専門家の領域だし。


だから、明日、少しでもみんなに
ついてけるように。


もう1回、出品作品の基本的な
こととかをおさらいしときたくて
、爽介に個人授業をお願いしたっ
てわけ。



……で今は、前にも見たことある
専門書の、ボンボン・ショコラの
ページを見てたところ。


「何がだ? 

形? センター?」
< 79 / 348 >

この作品をシェア

pagetop