《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
―――え?


それって、今日の勉強会のこと
言ってる?


「ムリはしてないわよ!

でも、あたしだってできるだけの
ことはしたいから……!」


「わかってるよ」


語尾を奪って、優しい声が髪を
くすぐる。


「だからオレだって、1日くらい
寝ないで付き合うのはゼンゼン
かまわねーの。

『仲間』の努力くらい、汲み
取ってやりてーだろ?」


「爽介………」


そっか。


爽介は爽介で、あたしのことを
思いやってくれてるんだ。


それに……言わなくても、あたし
の気持ちを理解してくれてる。


ホント、もったいないくらいよく
できたチームリーダーで……
カレシですコト。


「ありがと。

でも、今夜はホントにもういいわ。

まだまだ先は長いんだから、最初
から飛ばしすぎるのはやめとき
ましょ」


爽介の顔が見えないから、そっと
、自分の腰にかかる腕に手を
添えてそう言った。


いいイミで、肩肘張らないで、
リラックスして。
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