《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
……吐息も許されないくらいの、
深くて長いキス。



爽介のキスは、いつもいつも、
ズルい。



あたしの頭と体を痺れさせて。



今だって文句言おうとしてたのに
――わかっててやってるでしょ?



「――もぉっ、ナニしてんのよ!」



ようやく見つけた隙を逃さず、
あたしは至近距離で爽介をキッと
睨みつけた。


「こんなことしてる場合じゃない
でしょ!

早く寝なきゃってば!」


爽介、マジで寝る時間なくなっ
ちゃうわよ。


でも爽介は、そんなあたしの心配
を、小悪魔みたいな笑顔で流す。


「寝れねーって。

てかお前のせいだし」


「は!? なんでよ??」


「お前が、オレがグッとくる
ようないじらしいこと言うから
だろ?

責任とれな♪」


「ちょっ、マジ――!?」



反論を許されたのは、そこまで
だった。


その後は、もう一度押し寄せる
キスの嵐……。



言葉巧みに、場所を移されて。



そこから先はもう、あたしの意識
もあやふやで。
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