《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
名前を呼ばれて、雫とマッキーが
『?』って目を爽介に向けた。


「お前らには試食とかアドバイス
とか、ドンドンして欲しいと
思ってんだけど」


「そんなの、お安いご用よ」


「ウン。

ボクの味覚でよければどれだけ
でも協力するよ」


笑顔で答えたふたりに、爽介も
笑みを浮かべて、


「サンキュ。

それに、新条さんと鈴原先生も、
お時間があればぜひ」


新条さんが『任せろ』って即答
して。

鈴原さんも、ニッコリほほ笑んで
頷いた。


そして、爽介は。


最後に、まっすぐにあたしを
見つめて――、


「亜莉紗。

お前には、試食ももちろんだけど
、今回もデザイン面で意見を
出して欲しい。

てゆーか、ボンボン・ショコラの
いくつかは、カンペキにお前の
オリジナルでいこーかなって
思ってる」


「え―――!?」


それは予想外の提案で、あたしは
目を丸くして爽介を見返した。


――あたしの完全オリジナルを
入れるって……?


「い、いいの?

そんなことして?」
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