《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
『んな心配、必要なかったろ?』


瞳がそう、語りかけてるみたい
だった。



――知らなかった。


みんな、そんなふうに思って
くれてたんだ。



それが爽介の希望だから、って
ゆーのが、もちろん大前提。


それでも……あたしのことを
認めてくれてなきゃ、こんなふう
には言えないよね。


それに、詳しいいきさつは知ら
なくても、あたしにとってもこの
コンクールが大きな挑戦である
ことを、察してくれてるみたい。



「―――ありがと、みんな」


何気ないつぶやきみたいにポソリ
とこぼれたけど……それは、
心からの言葉。


爽介がくれたチャンスで、また
デザインをする機会をもらえた
だけでも、相当ラッキーなのに。


こんなふうに暖かく見守って
くれる人達までいて……ホント
に、ありがたいよ。



「――で、どーすんだ?

やるのか、やらないのか?」


爽介がジッとあたしを見据えて
問いかけてきた。



「―――やるわ」
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