《完》極上☆SWEETS!!② 〜蜜色の凱旋門〜
爽介も、みんなも、それでいい
結果が狙えるって信じて、あたし
にチャンスをくれてる。

見守ってくれてる。


――だったらここで、遠慮して
なんかいられない。


「精いっぱい、やらせていた
だきます」


「――よし、決まり♪

頼むな、亜莉紗」


抜けるような爽介の笑顔に、
あたしはしっかりと頷いた。


「楽しみですなぁ。

新しいセンスでどんなボンボン・
ショコラが生まれるのか。

ピエスモンテとあわせて拝見する
のが、本当に楽しみです」


鈴原さんがホクホクした笑みを
浮かべて、本当に楽しそうにそう
言ってくれる。


「ありがとうございます。

がんばります」


爽介の師匠である人をうならせる
だけのものを作れるか……正直、
自信はないけど。


でも、できるだけのことをやって
みよう。


前回みたいに、爽介と――自分を
信じて。



他のみんなも口々に励ましの言葉
をくれて。


満場一致で、あたしがいくつかの
デザインを担当することは決定
した。
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