祭りの夜に。[短編]
とかなんとか考えてたら私は温かいものにくるまれてた。
数秒後何が起きてるのか理解したと同時に顔が真っ赤になった。
何故なら、林原が私のことを抱きしめていたから。
「林原…てめぇふざけんじゃねぇよ!!
人の彼女になにしてるんだよ!!」
「…柚羅…俺よりアイツを選ぶんなら今しかねぇぞ」
耳元でそっと私しか分からないようにらないように囁いてきて、私が亜貴のとこにいけるように腕の力が緩められた。
卑怯すぎるよ…
そんなことされて腕をはらえる人なんていない…
私が逃げないのを確認した林原は再度腕の力を強くして、
「自分の彼女の足が靴擦れしてるのも気づかないなんて彼氏失格だぜぃ?」
…わかってくれてたんだ
なれない靴を履いたから鼻緒で擦れて痛かったんだよね…
亜貴は気づいてくれないから心配かけると悪いし…
言い出せなかったんだ。
「は?」
「ってことで、よっ……さらば!」
「ん?ぎぃやああぁぁああああぁあ!ちょ、お前なにしてるんだよ!」
「え?お姫様抱っこで亜貴からにげてるのー。
てか…もう少し女の子らしい悲鳴あげろよな…」
「余計なお世話だし!!!」
「おろしてよ!!」
「本当はずっとこのままがいいんだろ?」
「ち、違っ」
「図星かぁw」
「うっさいウザイ死ね」
「ひでぇ;」
「…ありがと」
「ん~?聞こえねぇなw」
「逝ってよし!!」
「ちょっと待てぃ!!…っと、とりあえずはマツ●ヨで絆創膏だな!」
「了解したぜ、ジョニーゞ」
「誰がジョニーだ!
つか銀●ネタやめれ」
「え~(・ε・` )」
「拗ねるな!!」