同居生活?!
だから、今柄にもなく喜んでいるんだ。


郁に恋愛ができてよかった。
ようやく、自分が本気で好きだと思える人に出会えたんだね?

ちょっと心が軽くなった気分。


「でもねでもね、すごく天然で、すごくやさしいって噂なんだって!!」


「へー。いくと合うんじゃない?」


「どういう意味!!」


止まって怒っているのをかまわず私は歩いて、後ろを振り向いた。


「そのまんま」


「ムキーっ!!!」


廊下で一人叫んでいる郁を置いて、私は先に歩き始める。
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