同居生活?!
学校から出た私は、急いで郁に電話をかけて、助けを求めた。


雨にぬれながら郁の家まで歩いていると、前から傘を指した郁が走ってきた。
そのまま郁の家へ行き、今に至る。


「郁、ありがとう。
郁もぬれちゃったね?
ほんとに、ごめんね?」


「そんなに謝らないでよ!
真紀ちゃんらしくないよ?」


「…何も聞かないの?」


あたたかいスープを机の上に置いて、向かいに座る郁を見た。


「真紀ちゃんが、話したいときに話してくれればいいよ。
無理になんか聞かないから、大丈夫。」
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