同居生活?!
ギクシャク歩いている郁の後姿を見たら、思い出してしまった。


いいかげん、きちんと歩けばいいのに。


心の中でそうつぶやくと、後ろを振り向いて、郁がせかすように手招きをした。


「真紀ちゃん遅いよっ!もうすぐでチャイムなっちゃうよ~?怒られても知らないからねっ!」


「はいはい、急ぎましょうか」


「ちゃんと階段上って!はいっ、1・2・1・2」


掛け声なんかいらないから。って言おうと郁を見たら、楽しそうだったから、好きにさせてやることにした。
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