年上の事情
第一印象は

『無愛想』、以上。

その言葉に尽きた。


休憩時間に、裏口でタバコを吸ってると

「ヤンキーみたいですね」

「あはは~、黙認してね」


本心)大きなお世話じゃ!ほっといて…



涼君は私の1つ下らしい。

年下か…

全然興味ないや。

年上だったら仲良くなりたかったけど。





しかし、涼君がバイトに入った2日後―――――



Date:涼君
Sub:Re:
本文:ゆいさんが好きです。一目惚れしました。







!!!!!

これだから年下って嫌なのよ!

いきなり何?


順序も踏まえず暴走するんだからっ!


中二の時に覚えたメイクで

今や当時の同級生がびっくりするぐらい、見た目変わったみたいだけど

根本的な部分は変わってない。


恋愛なんて面倒臭い。

ましてや、年下なんて恋愛対象外。



To:涼君
Sub:Re:
本文:ごめんね。私、年下は無理なの。







あっさりばっさりとフッてしまいました。

いきなりの告白で一瞬、ドキッとしたけど…

度胸は買うよ、年下君。



今思えば

当時の私は、メイクの力で可愛くなれたと

有頂天になってたんだ。

生意気もいいとこだ。


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