年上の事情
休憩時間終了のチャイムが鳴った。

みんな一斉に席に戻って行く、けど、同級生はどんどん可愛くなって行く。

「次国語だよー、マジだるい…」

「本当!あの先公ウザいもん!」

「マジ暑いー。教室にもクーラーつけて欲しい~」



ミニスカートにルーズソックス、髪もふわふわして、私とは住む世界が違うなぁ。


私は…小学生の頃から変わってない。

黒髪を一つぐくりにしたバサバサの髪。

いつまで経ってもダサい女の子だ。






その日家に帰り自室で鏡を見てみた。

当時はウォータープルーフなんてなかったからメイクはぐちゃぐちゃになってた。

ちゃんと洗顔しよっと。

でも、メイクって凄いなぁ。

私の顔、180度変わっちゃったもん。


きっと、芸能人でもモデルでも私みたいにコンプレックスを抱えながらメイクで綺麗になってる人もいるんだろうなぁ。



…って、何考えてんの私。

芸能人やモデルさんなんて、可愛いからなれるんだって。

私みたいなデブでブスな女、何したって無駄だよ。



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