年上の事情
付き合うならやっぱり年上に限る。
私の知らない世界を見せてくれて
頼りがいがあって優しくて
落ち着いてて紳士的。
だって、年下なんて
「俺はお前じゃなきゃ無理だって言ってんだから、俺の女になれよ!」
我が儘で
「は?風邪?ったく世話やかすなよ!…ほら、あったかいお茶!」
不器用で
「俺は…お前が好きで好きで仕方ねぇんだよ…」
余裕なくて
「お前は俺の嫁さん!これは決定事項!」
現実すらしっかり見てない。
けど
そんな私が
苦手だった
悪魔のような年下の男の子に
「涼君がいなくなったら、私がダメになっちゃうよ」
心を奪われる日が来るなんてね――――――
何の根拠もなくストレートな気持ちをぶつけて来る
飾りっ気もなく愛してくれる
この年下の悪魔の愛情に
私はもう少し触れていたい。
.fin.