年上の事情
そんなある日。


毎日毎日お昼過ぎまで寝てるせいか、最近深夜まで起きてる事が多い。

今日も夜中までテレビを見てる。

夜中っておもしろい番組やってないんだよね。

友達はみんな部活だし、毎日毎日暇だなー…

しかも全然眠くもならないし。


そんな事を思ってると

『―♪♪―♪―♪―』

携帯が鳴った。

今ではすっかり懐かしい単音の着メロだ。

携帯を見るとメールが届いていて贈り主は、同じクラスのノゾミだった。



Date:ノゾミ
Sub:Re:
本文:今から兄貴と兄貴の友達と遊びに行くんだけど
ゆいもおいでよ(^_^)v




え?

時計を見ると、もうすぐ夜中の1時だ。

こんな時間から遊びに行くなんて、どこ行くんだろう?

でも、兄貴って事は年上の人なんだ。

こんな時間から遊びに行くなんて、大人の世界だ。



カチカチ、カチカチ…



To:ノゾミ
Sub:Re:
本文:行く行く!どこで待ち合わせにしよう?■






こんな夜中に外になんか出た事なかった。

私の好奇心はうずうずしていた。

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