Melted Love 〜溶ける愛〜


不安で顔を歪めそうになる所を見られたくなくて、無意識にシーツを引っ張って顔を隠そうと試みる。



シーツを引っ張っり上げる私の腕を掴むと、ケイが私の瞳を見つめながら唇を動かした。



『エリカが素直にならないから、本当は最初から策を巡らしてたんだ。』



不意に投げかけられた言葉に、瞬時に色んな思いが頭を駆け巡った。



「最初からって…いつから?」



それに…策を巡らすってナニ?
更に不安を深めた私は、眉を寄せてケイを見つめる。



『一番初めに慰め合おうって言った時から。』



…え?



明らかに当惑した私の顔を見下ろすと、苦笑したケイの眉が下がった。



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