秘 め ご と 。
「…片桐がいきなり…死にかけたから…っ!びっくりして…俺っ俺っ!」
「…綾瀬落ち着け。泣かなくて良いから。片桐生きてるから」
…死にかけって…。
ひど過ぎるでしょ
「…ん。片桐?何がどうなった」
また泣き始めた綾瀬くんに先生がポケットティッシュを渡しながら私に聞いてくる。
「えっと…最初は遊びで…」
先生に始まりから事細かに説明する。私がずるをしようとしてこうなったことも…。
話し終えて、不安になって先生を見ると呆れたように笑った後、馬鹿って頭を撫でてくれた。
「…よし。じゃ、二度とこんなことすんなよ。てゆうより、教室から出るな」
準備室のドアを開けながら、先生が言った。