秘 め ご と 。
先生の車まで行く途中、真っ暗な学校が予想以上に不気味で
隣にいる先生の腕にしがみついた。
暗くて先生の表情は見えなかったけど、何も言わないから良しとした。
―ようやく、昇降口まで辿り付き靴を履変える。その最中も私は先生の手を放さなかったため、
先生は、少し呆れたように溜め息をつき、靴を履き変えること無く校舎を出た。
体育館の脇にある先生達の駐車スペースへ向かう。
何台か車は残っていたけど、殆ど少なくなっていた。
…まだ7時過ぎなのにな。先生たち帰ったのかな?
先生がスーツの内ポケットから車のカギを取りだし、センサーでロックを解除した。