秘 め ご と 。


…てか、顔赤い?


にわかに赤いような顔をしてハンドルをにぎる先生の横顔をじーっと見る。



私の視線に気づいた先生がちらっと横目で私を見た。


「「………」」



「せんせ…。照れてる」



「…黙れ」



…なんで照れたんだろ?



…あ。



―恋人としては100点



「か…可愛いです!キュートですっ」



堪えきれなくなって笑いながら、先生に言う。



途端、先生はすっごく不機嫌な顔になって、こっちを一回も見てくれなくなったけど。



いつも、無表情な顔をしている先生が時折、私だけに見せてくれる表情が

可愛くて、かっこよくて、ときめいて



私は、そのたび先生が愛おしくなる。



せんせ、




大好き。




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