君の隣で
やっとの思いで教室に着いた。


教室に着いたころには、階段の疲れよりもまして、もっと息が荒くなっていた。


中に入ってみると、人が全然いなかった。


私は席がわからなかった。でも、あたりを見回してみると、少しの人が黒板の前に集まっていた。


私は黒板の方に行ってみると、そこには座席表が貼ってあった。私は少しラッキーだったのかもしれない。


黒板を見た所、私は左から2番目の列の後ろから2番目だった。


私は席に腰を下ろすと、校門で配られたクラス表をずっと眺めていた。
今よく見てみると、1組の同じ小学校で、同じクラスだった女子は私を含めて2人しかいなかった。

そのほかの男子は2人、合計で4人しかいなかった。


私以外の3人とは、あまり仲が良くなかったから、すごく不安になった。



ずっとずっと、他のクラスの人のクラスも見ていると、刻々と時間が過ぎて、教室にいろんな人が入ってきた。


その笑い声を私は聞く。そんな私は頭の中で、このクラスにかっこいい人いるかな?っとずっと考えていた。


私は、ちょっとどきっとしただけでも恋だと思ってしまう。だから、私は誰が好きなのかも分からなくなってしまうし、本当の恋がわからなくなってしまった。

そして、いつしか、こんなことを考えてしまうようになってしまった。


私はずっときょろきょろしていた。
もしかしたら、まわりの人に不審な目で見られたかもしれない。



そうすると、教室の前から、ドアが開く音が聞こえた。音が教室中に鳴り響く。


その音に反応したのか、教室の隅や後ろで話していた人達は、一気に自分の席へと着席していった。私は、この光景が好きだった。理由は全く分からないけれど。


そのあとに、担任の先生だとすぐにわかった。
担任の先生は川崎先生。男の先生で、学校で1番若い先生らしい。



先生はくどくど入学式の説明をだるそうにしていた。その説明はわかりにくかったけれど、出席番号が前の人についていけばいいだろうと思った。
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