駆け引き×スクープ!!
火が燃ゆる。
広がっていく火の中
石谷達が逃げていく
さっき、
携帯も取られた。
とうとう、終わりだ。
「あーぁ…この記事、書きたかったなぁ…」
炎が近づいてくる。
死にたくない
大事な人達と、離れたくなどない。
しぃに遥に凜
神田や編集長
栗塚さんも
胸に着けているペンダントが熱い。
…きっと、
私が死んでも、しぃが書類を栗塚さんに渡してくれる
栗塚さんなら
きっと、犯人がわかるから
知り合ってから日は浅い筈なのに、
あの人なら、
きっと……
煙で息が苦しい
炎の熱で、
全身が熱い。
私は静かに、目を閉じた