駆け引き×スクープ!!
「栗塚さん!こっちこっち」
署を出てすぐ呼び止められた。
「夏梨名ちゃん、来てたのか。」
「えぇ、渡すだけなので」
「ありがとう」
新しいフロッピーを渡される。
こっちも警察独自の書類を渡す。
因みに、今いる場所は署から少し離れた人気のない路上裏。
「ありがとうございます。」
胸元でキラリ、と太陽の反射で光ったクロスのペンダント。
視線に気付いたのか、
「使わせていだたいてます。コレ♪」
と、笑う彼女。
「気に入ってるんですよ?」
「それは良かった。」
「それじゃ私はこれで」
「あぁ」
しばらく歩いて、夏梨名ちゃんが戻ってきた。
「どうしたの?」
「コレ」
手、出して下さい。と言われ、出すと
コロン、と飴玉が俺の手に転がった。
「飴……?」
「疲れた時には甘いモノ!!」
そう言って、
彼女は帰っていった。