バナナオ・レ
第1章◆出会い
・どん底
「あんた、本当に高校生かよ」
「そうですけど・・・」
またコレかよ。いい加減ウザい。
「見た目小6じゃね!?小6に見える高校生ってどうスかー!」
ギャハハハ
品のない笑い声が響き渡る。
「・・・」
毎日、こんな風にからかわれる日々。
今日はパンツが見えるくらいズボンを下ろしたヤンキー高校生達。
上から下までじっくりと見られている。
ま、慣れっこだけど。
「もういい加減高校生ごっこはやめようねー」
「もう6時だよ?早く家に帰りましょうー」
グループのリーダーがあたしをからかうと、その取り巻きも口々に言ってきた。
「家まで送ってあげようか?」
「・・・」