バナナオ・レ
・出会い
いつものように、狭い路地裏を歩く。
もっと明るい道はあるんだけど、こっちが近道なんだよね。
あたしは軽く鼻歌を歌いながら、上機嫌で通学バッグを振り回していた。
ドスッ
何かイケないものに当たったような音がした。
がっしりした感じの・・・。
「いって!てめー何すんだよ!!!」
やっぱり~。
鼻歌に夢中になってて、全然前向いてなかった。
しかもまたヤバそうな奴じゃん。
でも今度は1人だから、まだ感謝。
「すいません。大丈夫ですか?」
制服姿でお得意のロリ声とうる目を演出!
・・・しようとしたが、ヤンキーにそんなの効かない。