バナナオ・レ




あぁ・・・。マジのマジで怖かったよぉ

喧嘩売られた奴にはすぐ買っちゃうから、だからイケないんだよね。

天国にいるママとパパ・・・こんな娘でごめんなさい(泣)

そしてお兄ちゃん?本当にありがとね。









家に着いた後もあたしはずっとお兄ちゃんの事を考えていた。

あの男は自分の事を「お兄ちゃん」と呼んでいたけれど、多分年齢は同じくらいだ。

だってあれ、ウチの制服だし(笑)

お兄ちゃんは気付かなかったのかな。

あたしも制服だったんだけどなあ。








それから何時間もベッドに寝転がっていたけれど、お兄ちゃんが頭の中から離れることはなかった。



・・・もうこの時からお兄ちゃんに惚れていたのかもしれない。


あの爽やかな笑顔が頭の中にしっかりと焼きついていた。

またあの笑顔を見たいと思った。

逢いたいと思った。






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