バナナオ・レ
・再会
次の日の朝。
あたしはいつも通り、大嫌いな制服を着て学校に行った。
校門を過ぎると毎日の様にいろんな人からの視線を浴びる。
「小学生コスプレーヤー」
右の方からこんな声が薄っすら聞こえたけど気にしない。
慣れっこだから。
ポンッ
「凛音、おはす!!」
肩を押されたと思ったら、あたしの幼馴染の音羽が立っていた。
音羽はめちゃくちゃ可愛い。
女のあたしでも惚れちゃうくらい。
ショコラ色の少しウェーブがかかった髪に、お人形さんみたいな目。
手足が細長くて、スラッとしている。
そこらへんのモデルより断然可愛い。
性格もすっごく良くて、男女問わず人気者。
あたしとは真逆なんだ。
そんな彼女があたしの幼馴染なんて、神様はバカだ。