バナナオ・レ
なんだよ、コイツら。
いくらあたしが小6に見えるからってその態度はおかしいじゃん。
小6はそこまで子供じゃないし!
ってあたし、何言ってんの。
「あなたのお家はどこですかぁ~♪」
リーダーがエアマイクを持って歌いだした。
マイクの持ち方、変。
てか、キモイ。
「お巡りさんわかりませ~ん!」
「じゃあ教えてあげようじゃないかぁ」
「お願いしま~す」
取り巻きが腰をくねくねさせて、手を合わせている。
それに周りの奴らが笑う。
あんたらは平和でいいよね。
ギャハハハハ
あっちはあっちで盛り上がっているし、完璧にあたしのこと忘れているよね。
さっき地面に置いたかばんをしっかりと背負って、静かに退散しようと・・・。
・・・・・・・・したんだけども。