バナナオ・レ
「これから行ってみる??」
「はい?マジで?」
「マジマジ!大マジ」
そう言ってから音羽はニヤっと笑って、あたしは隣のクラスに引きずりこまれた。
隣のクラスの前に立つと足がブルブルと震えだした。
仮にも・・・冗談だと思うけど・・・あたしを好きって言ってる人だし。
音羽がクラスの中をキョロキョロしていると、誰かがあたし達に近づいてきた。
「音羽じゃん~オス!」
「梨沙ちゃん☆オッス~」
学年でも凄く目立つギャル集団の中の1人っぽかった。
あたし、こういう人すっごく苦手。
「何で白倉さんと一緒なの?」
クルクルと髪をイジりながら、言った。
まぁ、あたしは音羽なんかと釣り合ってないしね。
「凛音とは幼馴染!それよか慶太いる?」
音羽はあたし関係の話をキッパリ終わらせてくれたようだった。
「いると思う!ちょい待ち!」