バナナオ・レ
教室に戻って席に着いた後、自分の顔を鏡で確かめた。
キモッ!
なんか口元がニヤついてますけど(笑)
先生以外の男にドキドキするなんて。
「凛音ちゅあ~ん♪」
甘ったるい声であたしの横に座ったのは音羽だった。
「どぉして急に帰ったのかにゃあ!!?」
音羽の喋り方、おかしすぎる。
なんか考えているような・・・
「その喋り方、キモいよ」
「あっごめんごめん!」
「やっぱ慶太のこと好き?」
「・・・・え!!!!??」
いきなり聞かれたから声が裏返ってしまった。
思いっきり動揺してんじゃん!