バナナオ・レ
「妹ちゃん、俺との再会どこだったか覚えてる?」
さんざん馬鹿にしたように笑った後、またお兄ちゃんはカッコイイ表情を見せる。
「隣のクラ・・・・ス?・・・・・・あ。」
「わかった?俺等同じ学年だってば!妹ちゃんはおもろいなぁ~」
あなたが1番おもしろいですよ、はい。
「慶太くん・・・だったっけ?ごめん、苗字わかんないや」
「慶太でいいよ」
「じゃあ慶太で」
あたしはこれからお兄ちゃんのことを慶太と呼ぶことにした。
慶太と話せるのが嬉しいあたしは、保健室に残ることにした。
少しでも会話していたかった。
どうしてか。
「ねぇねぇ慶太」
「なに?妹ちゃん」
「妹ちゃんって言うのもやめてよ。同じ学年でしょ?」
「じゃあ何が?」
「白倉」
「苗字呼び捨て!」