バナナオ・レ
あたし、すぐに顔に出ちゃうから。
もし好きってバレたら本当に話せなくなっちゃう。
だから告白するなんてありえない話。
まあされたら考えるけどね?
ってありえないか。
あんなモテモテ男子が。
「凛音~!」
遠くから誰かが駆けてくる。
音羽だ。
普通はわかんないけど、シルエットでわかる。
あんな素晴らしいの・・・(笑)、
ないからね。
「音羽。どうしたの?」
「なんでもない!凛音の顔が見たくって♪」
そう言ってあたしの髪をイジり始めた。