バナナオ・レ
「うん。今から行く」
「今日も診察頑張ろうね」
「うん」
あたしは今日も診察を受けに行く。
ここは都内の1番大きい"病院"
あたしは生まれて3ヵ月からずっとこの病院に通っている。
なぜかって?
言わなきゃなんない?
それはあたしが・・・
「凛音ちゃん?ほら早く」
カッコイイ・・・。
先生の優しい声が、キャラメル色の髪とマッチしていて、ついつい見とれちゃう。
「凛音ちゃん、そんなに見ないでよねぇ」
「だって見ちゃうんだもん☆」
あたしは先生の手をギュっと握って、うるうるの目で見つめる。
「そんなことしても、オレは簡単にオチないよ?」
黒ぶち眼鏡の中から見える、ビー玉みたいな目が好き。
「先生大好きっ」
「凛音は本当に積極的だなあ」