バナナオ・レ


でも先生は何も言ってくれない。

いつも"異常なし"と笑顔で言ってくれる。

別にあたしは怖くないのに・・・

「先生、あたし別に怖くないから。

異常があったら正直に話してよね」

「だって本当にないんだもん」

先生がプぅとほっぺを膨らませて下を見た。

先生可愛いっ!

「もう先生大好き!」

「いつもありがとうね」

毎日こんな調子。

冗談だと思って、軽く流されちゃうんだ。

本当に大好きなのに・・・。





「凛音ちゃん、この頃体の調子はどう?息切れとかしないかな?」

そう言って先生はあたしの頭を軽く撫でた。

「うん大丈夫」

「こんなちっちゃい体なんだから無理しないよーに」

「はぁい」





あたしは自分の体を両腕をクロスさせて触ってみた。

なんて小さい体。

これじゃあ本当に小6な訳ね。

胸もちっちゃいし。

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