盃に乾杯!?
「何だか、
これでいいのかな?」


菜々の呟きに、
私はただただ頷くばかり。


「香澄は進学しても、
大杉が守ってくれるから
いいんじゃないの?」


「無理だよ。

お互いの両親は、
早く孫を言われているんだ。」


「そんなに言うの?」


「うん。」


私は頷くと、
菜々は私を抱きしめた。


「辛いね。」


「仕方ないよ。


跡取りは絶対に、
必要だからね。」


私と菜々の会話を
大杉と加藤君が聞いていたとは
知らなかった。
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