盃に乾杯!?
「すまない。


今度襲名披露を行うから、
準備でお前をほっておいて
すまなかった。」


「うんん・・。」


いつかは訪れる
襲名披露を何故急ぐのか、
分からなかった。


「来年行うけど、
先に根回しをしないと、
後で厄介なことが起きたら、
香澄の命すら危ない。


だからずっと実家で
準備をしていたんだ。


お前が大学進学を
希望していて、
勉強の邪魔をしたら
いけないと思ったから。」


私は大杉の言葉に、
言葉を失うと同時に
涙が溢れ出して声が出ない。
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